image01

はじめに・・・

1年で旅した国は30ヶ国以上。 エジプトからスタートし、アフリカ大陸北部⇒ヨーロッパ⇒中南米と歩いた。 「旅に出ようと思った理由は?」この質問は、出国前も旅の間も帰国後もよくされた。 「視野を広げたいから」、「いろんなモノを見たいから」と、その都度なんとなく答えていた。 しかし、はっきり言って何故旅に出るのかは解っていなかった。

自分に満足がいかなくて、どうしたらいいのか途方に暮れていた。 このまま大学を卒業してしまっていいのだろうか。 自分に自信をこれっぽっちも持てていないままで社会人になってしまうのか。 形もないそんな不安が、ただただ風が吹くように私に向かって吹いていた。

4つ歳の離れた姉がよくアジアの国々を一人で旅しており、その姉に影響されて私は一人旅するようになった。 タイやミャンマー、中国などを皮切りに、一人旅の素晴らしさに魅了されていった。 旅に出ている間の自由で何の束縛もない感じが、多くの旅人を引き付けているのだろう。 しかし、やはり一番大きいのは、実際に自分で知らない国の知らない街を歩くということにあると思う。 地図を見ながら宿を探す。値段を交渉する。情報を収集し知識を得る。味わう。物取りに遭う。物乞いに遇う。 人に道を尋ねる。現地の人と話をする。旅人同士で話をする。感動する。泣く。感謝する。 こういった旅の日常全てが経験となり、糧となる。

短期の旅行はとても楽しい。楽しいだけで終わることができる。
そんな旅の方が良いのではないかと思うこともある。 しかし、長期の旅行では、短期間では得られない経験や、身につくことが沢山ある。 そして、短期旅行のメリットや長期旅行のメリットなども、この旅をしなければ見えてこなかっただろう。

つまりそういうことなのだと思う。 結局は全て自分自身の成長の為であり、あらゆることが「全ての道はローマに通ず」のごとく「成長」に結びついている。 非常に単純な結果論ではあるが、このほかに私の旅の理由は見つからない。

以前の私を知っている人は、何も変わっていないと思うだろう。 実際、根本的なところは全く変わっていないと思う。 しかし、精神的な面で、私は確実に強くなり、前向きになった。 一番欲しかったものが少しだけ手に入ったのではないかと思っている。

AUTHOR IN MACHU PICCHU

image01
image01 image01
image01

見渡す限りの樹海の中に頭をのぞかせる遺跡。

TIKAL
ジャングルの中に存在するマヤ文明の遺跡群


エジプトのピラミッド
これは古の王が自分の権力を示す為に 造らせたと言われている。
実際にピラミッドを目の当たりにすると、 TVなどではわからない圧倒的な大きさと、 そこに付随している力を感じずにはいられなかった。 大きさで権力を表すというのは こういうことなのかと実感した。

大きいもの

大きいものには力がある。大きいというだけで発せられる威力。

小さいからこそ素敵なものは沢山ある。大きすぎて良くないものも沢山ある。しかし、ただ大きいというだけなのに人は圧迫感や強大なエネルギーなどと言った印象を受けてしまうことがある。

image01
image01

大きいものって魅力的

image01

ご愛読ありがとうございます。

これで「プロローグ」はおしまいです。

次のエピソードは「イタリア編」です。

引き続きお楽しみください!

image01